家を建てる、またリフォームを行う際に必ずと言っていいほど話に挙がってくる太陽光発電。
と、迷われている方が多い項目です。
まず世の中的な流れを説明すると、現在、太陽光発電単体に補助金はありません。
これは一昔前と比べ設備にかかる費用が低減されているからで、
国としては「もう補助がなくてもいけるよね」と判断がなされていると言って差し支えはないでしょう。
また太陽光で発電された電力の買取について、これもやはりFIT法の改正に端を発する余剰電力の買取額の削減により、今後「太陽光発電で儲けよう」と言った考えは個人ですと難しいでしょう。
一方で、住宅に太陽光発電、ソーラーパネルを取り付ける本来の目的である、
この2つについては依然大きなメリットが残っています。
個人宅としての住まい心地をメインとして考えるのであれば、まだまだ太陽光発電を選択する余地は十分にあると言えます。
以上を踏まえて、ここでは実際に太陽光発電を検討するに当たっての注意点を5つに絞って見ていきます。
目次
1.太陽光発電・ソーラーパネルと蓄電池は必ずセットで
給電機能を持つ電気自動車でも構いません。
発電した電気を貯めることの可能な設備を必ずご検討ください。
これには大きく2つの意味合いがあります。
1.夜間電力を使用可能
蓄電池には昼間よりも割安な夜間電力を充電できる機能が備わったものもあります。
これを活用することで、日中は夜間に充電した電力を使用し、夜間は日中に太陽光が発電した電力を使用することが可能です。
2.災害時の停電対策が可能
太陽光発電+蓄電池の採用をご検討いただきたい最大の理由となります。
メーカー等によって誤差はありますが、
15kwの太陽光+蓄電池+オール電化の組み合わせ
により、おおよそ3日間程度の停電であれば普段通りの暮らしを送ることができます。
蓄電池そのものも相場が200~300万と高価ですが、費用をカバーできるだけのメリットを秘めているため、太陽光発電・ソーラーパネルを設置するのであれば必ず併用をご検討ください。
2.太陽光発電・ソーラーパネルの屋根への後付けには注意
新築時に予め取り付ける分にはさほど気にならない項目です。
しかし、特にリフォームの際に屋根への取り付けをご検討されている場合はご注意ください。
理由は「雨漏り」です。
太陽光発電・ソーラーパネルの後付けにおいては、以前から多くのトラブルが発生しています。
基本的に工務店やハウスメーカーといった家を建てる側の事業者は、別の業者による後付リフォームに対する保証を行いません。
そのため裁判や泣き寝入りとなるケースが頻発し、悪徳リフォームといった言葉の蔓延る一つの原因となっています。
屋根への太陽光発電やソーラーパネルの後付けを行う際は、業者へ施工に対する保証の有無を必ず確認し、信頼に足るものかどうかを判断する必要があります。
リスクを軽減する方法として、カーポート(駐車場の屋根)をソーラーパネル化することをお勧めします。
これであれば万が一雨漏りがあったとしても、被害は最小限となります。
3.太陽光パネルメーカーを吟味する
太陽光パネルにも当然メーカーが存在します。
ここでは主なメーカーの特性をまとめています。
メーカーごとに個性がありますので、ご用途やご希望に応じて判断材料としていただければと思います。
4.太陽光発電の売電による買取額を当てにしない
太陽光発電による余剰電力の買取額は年々下がっていきます。
事業用でなければ、基本的に太陽光発電のメリットは住まいやすさの向上に尽きます。
太陽光発電を取り入れることにより、例えば以下のような選択肢が検討の余地に入ります。
特に冬場は遠赤外線により、火を使わないため安全に適度な室温を保つことが可能
ガスを使用しないため安全性に優れ、また元がLPガスの場合は光熱費の低減効果が高い
吸気・排気を24時間行い、花粉やPM2.5等を除去、また感染症対策としても期待されている
自宅での充電が可能、また災害時の電源としても活用可能なものもある
爬虫類をはじめとするデリケートなペットの飼育や高級楽器の保存、仮想通貨のマイニング等、エアコンの24時間稼働が必要な場合の費用低減
これまでランニングコストを気にするあまり断念していた生活を、太陽光発電を取り入れることにより再び現実的なラインとして再考が可能となるケースが多々あります。
特に室温の一定化に関しては、いわゆるヒートショックの予防、喘息やアトピーの軽減に寄与するものとされており、高断熱や高気密と組み合わせることによってより高い効果を見込めます。
5.太陽光発電の業者選びのコツ
悪徳リフォーム業者という言葉が世に出回り始めてから久しく、太陽光発電に限らず住まいに手を入れるに当たって業者の多さは悩みの種です。
ここまで様々な視点から太陽光の採用までの注意点を見て来ましたが、実際にどの業者にお願いをするべきなのでしょうか。
最低限この5つは押さえていただきたいと思います。
①費用:相見積もりを取る
必ず行ってください。
優良な事業者であっても、他社の見積もりがあれば更に値引きが可能なケースがあります。
②保証:保証について確認する
自社保証やメーカー保証など保証の形態は多岐にわたります。
リフォーム瑕疵(かし)保険という消費者保護のための保険も存在します。
③地域:地域密着か、全国展開の大手か
ご自身の安心の拠り所を今一度ご検討ください。
大手ならではの手厚さと同じく、地元に根ざした業者のフットワークの軽さもメリットとなります。
④評価:口コミ等をチェック
実際に工事を行った方の生の声を聞いてみましょう。
あまりにも悪評の多い事業者ですと再考の必要があるでしょう。
⑤希望:わがままを叶えてくれる
安い買い物ではありません。必ずすべてのご希望をお伝え下さい。
誠意ある対応を取る事業者かどうかが、今後の付き合いにも関わってきます。
業者選びについては必要な知識が多く、また必要な知識を学ぶ時間がない方がほとんどでしょう。
現在はオンライン上で一括見積りが可能なサービスも存在します。
太陽光の設置は決して安くない買い物です。
こうしたサービスを活用し、効率的に情報を集めていくことが失敗しないための効果的な手段となります。
しっかりと悩んでほしいと思います。
そうしてじっくりとご検討をいただき、太陽光の設置を成功され、今後の生活が豊かなものとなることを願っています。
【地域限定】太陽光発電パネルが無料で設置可能!?
PPAの活用で太陽光発電設備を0円で導入可能な地域があります。
以下の都道府県にお住いの地域の方は必ずご確認ください。
太陽光発電単体への国の補助金は終了しました。
今後は、
- 蓄電池とのセット or 各自治体(都道府県・市町村)の補助金を利用
- PPA(Power Purchase Agreement:電力販売契約)の活用
この2つが太陽光発電を最もコストパフォーマンスよく導入する方法です。
太陽光発電の補助や売電価格は今後ますます縮小されていきます。
一番お得なタイミングは常に今! 後悔する前に情報を集めましょう!
結局、つけた方がいいの? つけない方がいいの?