太陽光発電のメリット・デメリットまとめ

今ではすでに住宅設備としても一般的になった太陽光発電

蓄電池やEVとの組み合わせでエコな暮らしのベースにもなっています。

一方で、元々太陽光発電を設置していないご家庭や、今は賃貸に住んでいるよといった方にとっては中々イメージしづらいものです。

  • 太陽光発電って、結局つけた方がいいの?
  • 結構高いけど、コスパはどうなの?
  • そんなにメリットあるの?

私もこれまで国に近い立場で、太陽光発電や蓄電池の制度や補助金についてセミナーや勉強会を多く行ってきました。

しかし実際に我が家で太陽光発電を導入してみると、想像以上の効果に驚いたものです。

この記事では、そんな太陽光発電のメリット・デメリットについて見ていきます。

太陽光発電のメリット

環境への貢献

国連気候変動枠組条約締約国会議(COP)というものがあります。

資源エネルギー庁:あらためて振り返る、「COP26」(前編)~「COP」ってそもそもどんな会議?より抜粋

これは国をまたいだ世界的なもので、乱暴に説明すると「環境に配慮した経済活動を行おうね」というものです。

特に先進国はノルマがきつく、日本も2050年までに温室効果ガスの排出を0にする(カーボンニュートラル)を目指します。

住宅では「ネット・ゼロ・エネルギー」から始まった取り組みで、建築~解体までの間で排出される温室効果ガスをトータルで0にするという概念があります。

もちろん太陽光発電はその中でも重要な役割を担っています。

電気料金の節約

皆さんにとってはこれが最も大きなメリットになるでしょう。

太陽光発電を導入することで、誤解を恐れずに申し上げると日中の電気代は0になります。

これに加えて自家消費しきれなかった電気は電力会社が買い取ってくれるため、売電価格で電気代が相殺されるかもしれません。

蓄電池も合わせて導入すればなおさらで、例えば我が家の電気代の内訳はこうなります。

4人家族・オール電化・蓄電池あり
  • 月々の電気代
    約7,000円
  • 月々の売電価格
    約27,000円

トータルの電気代はマイナス2万円となり、月2万円を電力会社から貰っています。

災害対策にも

忘れてはならないのがこの部分です。

激甚災害と言われる言葉を聞くようになりました。

地域や内容によっては数日~数週間の間停電が続くような状況も耳にします。

こうしたときに太陽光発電があれば、少なくとも晴れの日の日中は、オール電化であれば普段通りの生活が送れます。

料理や入浴、テレビなどからの情報収集、スマホやPC、EVへの充電がこの間に行えます。

こちらも蓄電池があればなおよく、日中は太陽光発電で電気を得て、夜間は蓄電池に貯めた電気を使うことで、停電前とほぼ遜色ない暮らしが送れます。

これは特に小さなお子さんや介助が必要なご家族、高齢者との同居であればなおさら助けになるでしょう。

太陽光発電のデメリット

高額な設置費用

現在、太陽光発電のみの補助金は国からは出ていません。

そのため、補助金を利用するのであれば以下2パターンの方法を取ることになります。

  1. 太陽光発電への補助金が出る自治体(都道府県・市区町村の補助金)を探す
  2. 蓄電池とのセット導入に対する補助金を利用する

これを利用しない場合は少なくとも100万円以上は見ておきましょう。

太陽光発電の設置費用の相場感
  • 1kWあたり約26万円(2023年時点)
一般的な太陽光発電容量
  • 5kW~10kW

天候の影響を受ける

太陽光発電は、当然ですが雨の日の発電量は著しく下がります。

そのため、やはり日照時間の短い冬場の発電量は夏場と比較し下がる傾向があります。

また夏場であっても梅雨時期などは発電量が下がります。

そのため、1年間で平均すると確かに効果はありますが、季節によっては「思ったほどでもないな」となることがあります。

天候ばかりは人の手で操作できるものではありませんので、あまり当てにしすぎるのは禁物です。

メンテナンスの必要性

太陽光発電設備の法定耐用年数は17年と定められています。

そのため、太陽光発電の設置から最短17年でメンテナンスや交換が必要となる可能性があります。

とはいえ技術の発達は日進月歩で、実情としてはほとんどの太陽光発電設備では20年、30年といった耐用年数を持つものが増えています。

これは実際の導入時に確認を行うことでトラブルが避けられる部分となりますので、業者によく確認を行いましょう。

少なくとも一生物ではないということを念頭に置いてください。

ここまで、太陽光発電のメリット・デメリットについて見てきました。

電気代の削減や災害対策といったメリットがある一方、やはりネックとなるのが価格です。

蓄電池との組み合わせや、都道府県・市区町村の補助金をうまく活用しながら上手に導入したいところです。

最後に1点だけアドバイスをします。

太陽光発電の屋根への後付けは、工事箇所からの雨漏りのリスクがあります。

雨漏りが発生した際、元の住宅を建てた事業者で保証を受けられる可能性は非常に低いので、太陽光発電を設置する際は設置業者に雨漏りの保証があるかどうかをよくご確認ください。

また、太陽光発電の設置箇所からの雨漏りのリスクをゼロにする方法があります。

それはカーポートの屋根を太陽光発電化することです。

面積が狭くなるため発電量は下がりますが、これであれば万が一雨漏りがあった際も濡れるのは車だけです。

PR

地域限定太陽光発電パネルが無料で設置可能!?

PPAの活用で太陽光発電設備を0円で導入可能な地域があります。

以下の都道府県にお住いの地域の方は必ずご確認ください。

対象地域
  • 茨城県
  • 埼玉県
  • 千葉県
  • 東京都
  • 神奈川県
  • 静岡県
  • 大阪府
  • 福岡県
  • 佐賀県
  • ⾧崎県
  • 熊本県
  • 大分県
  • 宮崎県
  • 鹿児島県

太陽光発電単体への国の補助金は終了しました。

今後は、

  1. 蓄電池とのセット or 各自治体(都道府県・市町村)の補助金を利用
  2. PPA(Power Purchase Agreement:電力販売契約)の活用

この2つが太陽光発電を最もコストパフォーマンスよく導入する方法です。

太陽光発電の補助や売電価格は今後ますます縮小されていきます。

一番お得なタイミングは常に今! 後悔する前に情報を集めましょう!