この記事をご覧の方の多くは、リフォームについて多少なりとも真剣にお考えのことと思います。
真剣であるがゆえに情報を集め、その結果情報が多すぎてお困りでいらっしゃるかもしれません。
安いものではありませんし、今後の生活の質に大きく関わってくるリフォーム。
ここではリフォームの失敗を未然に防ぐ考え方、またリノベーションとの違いなどについて見ていきます。
なぜリフォームをするのか
まずはなぜリフォームをするのか、今一度考えてみましょう。
理由は様々だと思います。
共通しているのはやはり、
今よりよくしたい!
という思いでしょうか。
必要にかられてといったケースもあるかもしれませんが、せっかく我が家に手を加えるのですから、前向きに考えていきたいところです。
このリフォームでどこをどう良くしたいのか、このゴールがブレないようにすれば業者とのやり取りもスムーズに行なえます。
心構えの話ですが、これによってどこにお金をかけ、どこで手を抜けばいいのかの判断がつきやすくなるからです。
またそもそもの業者選びについても、単に安い業者にするのか、あるいはリフォームを行いたい部位の施工が得意な業者にするのか、このあたりの見極めにも役立つでしょう。
様々な情報を仕入れた方こそ、今一度立ち止まって考えてみていただければと思います。
リフォームを行いたいと思い立った理由を、改めて見直してみましょう。
どこをリフォームするのか
極端な話、私は住宅の構造や設備に手を加えることのすべてがリフォームだと考えています。
エアコンの取けも、シャワーヘッドの交換もリフォームだと思っています。
そもそも何がリフォームにあたるのか、以下に一般的な部位を記載いたします。
費用感で見ていくと、全面改修はもとより、基礎や耐震に関係する部分が最も高額で、場合によっては1,000万円以上となるでしょう。
次いで家の外側、外壁や屋根のリフォームとなります。これは足場を組む必要があるからで、100万円以上となります。
また設備そのものの費用に工事費がプラスされる都合上、風呂やトイレ、キッチンといった水回りも比較的高額といえるでしょう。
50万円以上は予算を見ることになります。
一方でコストパフォーマンスがいい部位としては、壁紙の張替えや網戸交換、玄関ドアの交換などがあります。
これは費用の割に施工面積が広く、見栄えがわかりやすいからです
上記をご参考に、リフォームを行う上で他にも気になる部位があれば相談してみるのも手です。
当然一度にまとめてしまったほうが値引きの交渉もしやすいですし、一度の工事でやってしまえる部分であれば工期の短縮にもなるでしょう。
どこでリフォームをするのか
実際の業者選びについては慎重に行う必要があります。
悪徳業者の被害が叫ばれて久しいですし、悲しいことに今もこうした詐欺まがいの商売を行っている事業者は跡を絶ちません。
また見積もりに記載の部材については、できる限りネット検索などをかけて相場を確認したほうがいいでしょう。
工事費は別として、あまりに相場とかけ離れた高価格を提示する業者は、頭から信頼性なしとの判断で問題ないかと思います。
皆様のリフォームが成功裏におわり、より良い生活が実現することを願っています。
補足1:リフォームとリノベーション
言葉の違いに過ぎないので、リノベーションもリフォームのいち形態です。
ざっくり上記のご認識でよろしいかと思います。
壁紙を張り替えよう
これはリフォームですね。
壁を取り払って隣の部屋とつなげたうえで壁紙も抗ハウスダストかつ現代的でお洒落なものへ張り替えよう
これはリノベーションといっていいでしょう。
補足2:保証について
身も蓋もない言い方ですが、
リフォームにまつわるリスク対策に最も有効なのは保険をかけることです。
リフォーム瑕疵(かし)保険というものがあります。
これはリフォームを行った部位に対して、1年間(部位によって前後があります)の保証を行うものです。
施工を行う事業者がかける保険なので、見積もりの段階で相談してみましょう。
またこのリフォーム瑕疵保険について、知らない/かけられないと回答する業者は避けたほうが無難です。
万が一知らなかったとして、調べれば済む話です。
これを怠る業者が誠実とは私は思いません。