お風呂のリフォームで失敗しないための傾向と対策

仕事柄、お風呂に限らず、リフォームで失敗したという話を数え切れないほど聞きました。

リフォームを実際に行った方々もそうですし、逆にリフォームをする側の事業者、また不具合の修理に携わった方々など、様々です。

お風呂のリフォームは特に費用も大きいですし、また水を取り扱ういわゆる水回りと呼ばれる部分なので、工事が失敗した時のダメージが大きい部分です。

ここでは、そんなお風呂のリフォームで失敗しないための考え方について見ていきたいと思います。

この記事をご覧いただいて、少しでもお風呂のリフォームに対する不安を軽減することができれば幸いです。

それでは早速見ていきましょう。

相見積もりを必ず取ること

まずは費用面のお話です。

お風呂に手すりを取り付けたり、鏡を取り替えたりと言った軽いものであればそれほど気にする必要はないかと思います。

しかしお風呂をまるごとリフォームしたりですとか、湯船の交換、また水道管の取替など、大掛かりなものとなると費用もかなりかかってきます。

そうした際に必ず行っていただきたいのが、いくつかの業者から相見積もりを取ってくることです。

相場よりも高額な費用を請求する、悪徳リフォーム業者と呼ばれる会社は今でも存在しています。

また優良な事業者であっても、相見積もりを取ることで通常よりも深い値引きを入れてもらう事のできるケースも少なくはありません。

相見積もりを取ることによって、

  1. 悪徳リフォーム業者の見極めができる
  2. 費用を安く抑えられる可能性がある

お風呂のリフォームの失敗を防ぐために、この2つの大きなメリットが出せるということを覚えておきましょう。

また同じリフォーム業者でも、さらに下請けの施工店に仕事を振る事業者と、自社で施工まで行ってしまえる事業者とに分けられます。

こちらは中間マージンがない分、自社で施工まで行ってしまえるリフォーム事業者のほうが費用が割安となる傾向があります。

リフォーム後に後悔しないために

続いては、お風呂のリフォーム後のお話です。

やはりお風呂のリフォームを失敗したとおっしゃる皆様のほとんどが、このお話をされます。

  • 思っていたのとちょっと色合いが違うな

と言ったものであればまだよく、実際に完成したお風呂を使ううちに、

  • 換気が悪く、取り付けたカウンターにカビがよく生える
  • 掃除をしなければならない部分が多すぎて億劫になる
  • 電気温水器に変えたものの、電気代がかかりすぎる

といった不満が出てくることもあります。

このようなお風呂のリフォームの失敗を避けるためには、まずじっくりと完成後の暮らしのイメージしてみることをお勧めします。

カタログやショールームで見る製品は、どれも非常によく見えることでしょう。

安く新しく快適になるなら何でもいいや、といった気持ちにさせられてしまいます。

毎晩お風呂に入る際に、

  • あの新しいお風呂だとここがこうなるんだな

と思いを巡らせてみてください。

そうすることによって、

  • やっぱり冬は寒いし、浴室暖房はつけた方がいいかも
  • 子供が転ぶとよくないから、滑りにくい床にしよう

といった、お風呂のリフォームの失敗を避けるためのより具体的なイメージができてくるかと思います。

また、残念ながら業者の工事ミスということも起こる可能性はゼロではないです。

人間のすることですから、どれだけ気をつけていても起こるときは起こってしまいます。

そうした万が一のことも考え、保証体制についても調べておいたほうがいでしょう。

自社保証もそうですし、リフォーム瑕疵(かし)保険と言ったものもありますので、ご参考にしていただければと思います。

リフォーム期間中の暮らし

その時が来るまで中々思い及ばないのが、お風呂のリフォーム期間中はどうするのかと言った部分です。

一般的にはお風呂のリフォーム工事には2日~7日間ほどかかります。

まる一週間お風呂が使えないとなると、適当でいいやとも言っていられなくなってきます。

お風呂のリフォーム期間中にどうするのかは事前に下調べを行いましょう。

お住まいの近隣に銭湯や温泉、スパがあれば問題ないかと思いますが、そのような施設がない場合は、職場や学校の近くを探してみるのもいいでしょう。

また親戚や友人のお宅で厄介になることはできないかなど、いざお風呂がないといって大騒ぎをしてしまう前に、失敗を防ぐための事前準備を行っておきましょう。

また当然工事を行うわけですから、昼間は騒音が出ることもあります。

ご近所さんへの挨拶は普通、工事業者が行います。

ここも念の為確認の上、皆様が自ら挨拶に回ることもご検討に入るかも知れません。

まとめ
  • お風呂が使えない間の対策を考えておく
  • 騒音が出るので事前に近所に知らせておく

マンションの場合

分譲マンションにお住まいの方ですと、お風呂のリフォームを行うにあたって、マンションならではの失敗があります。

まず、管理組合へ事前に申請を行い、許可をもらわなければならない事があります。

またマンションなので、ユニットなどのリフォームの部材を搬入するための経路を確認しておく必要があります。

大きすぎて扉や廊下、エレベーターに入らないといったことがあると、最悪クレーンで吊るして窓から入れるといった大掛かりな作業が発生する可能性があります。

そうなると当然費用もかさんで参りますので、特にマンションにお住まいの皆様はご注意ください。

まとめ
  • 管理組合に申請など必要か確認する
  • 部材の搬入経路に無理がないかを確認する

お風呂のリフォームは、ほとんどの方にとって初めてのことだと思います。

やるからには失敗したくないとお考えになられるのは当然のことであって、同時に失敗談も非常に多くあります。

この記事でお風呂のリフォームで失敗しやすい部分のご理解にお役立ていただければ幸いです。