キッチンをはじめとする水回りは、住宅の心臓と言っていいくらい生活には欠かせない部分です。
とはいえ、「そろそろ古くなってきたし、リフォームするか!」と言って簡単にリフォームできてしまうほどお安いものでもありません。
一般的にコンロや換気扇といった設備の寿命は10年と言われています。
「ウチ10年過ぎてるわ」という方がほとんどだと思います。
住宅を建てたり買ったりしてから10年目となると、ほかにも色々とお金が必要なタイミング…。
しかしいずれはリフォームが必要な部分ですから、今のうちにどんなリフォームをしていきたいのか、なんとなくでもイメージしておきたいところです。
ここでは仕事柄、様々な設備メーカーさんと関わったり見聞きしてきた経験から、ガスコンロ、換気扇、キッチン、給湯器、トイレ、洗面台、など、おすすめメーカーを5社に絞って紹介していきます。
1.LIXIL
- キッチン
- 洗面台
- お風呂
- トイレ
まずは王道のLIXILです。
住宅に関わるほぼ全ての部材を取り揃える大メーカーです。
強みはとにかく種類の豊富なデザインとコストパフォーマンスです。
安くおしゃれにリフォームしたいといった女性に人気のメーカーと言えるでしょう。
また提案の幅が非常に広く、例えば車いす用キッチンなど、様々なリフォーム用途に対応ができる懐の深さがあります。
- 価格は下げたいけれどデザインは妥協したくない
- リフォームでバリアフリー化したい
- 一つのメーカーでリフォームを統一したい
2.TOTO
- キッチン
- 洗面台
- お風呂
- トイレ
これまた王道のTOTOです。
水回りと言えばここ! というほど、知らない人のいない有名メーカーです。
やはりトイレが強く、「ウォシュレット」は一般用語ではなく実はTOTOの商標だったりします。
きれい除菌水やほっカラリ床など、テレビCMなどで印象的な技術を常に開発し続けています。
とにかくここにしておけば間違いはないと言っていい、信頼の品質です。
- 品質にはこだわりたい
- やっぱりその道のトップランナーの製品を使いたい
- ウォシュレットを使いたい
3.Rinnai(リンナイ)
- コンロ
- 食洗機
- 給湯器
続いてRinnai(リンナイ)です。
これまで見てきたLIXILやTOTOが水回りを得意とするメーカーとすると、Rinnaiはガス器具を得意とするメーカーです。
ガス器具の分野では国内シェア1位であり、品質も技術力もトップにふさわしいものです。
有名なのはザ・ココットで、無水料理やパン、焼き芋、ローストビーフなど、手間のかかる調理が簡単に行えてしまいます。
IHと比較しガスコンロは、火力もそうですが上昇気流により料理のにおいを効率よく換気扇に運ぶことができます。
- やっぱりガスの高火力が好き
- 凝った料理をたくさん作りたい
- 高性能なガスコンロを使ってみたい
4.Paloma(パロマ)
- コンロ
- 給湯器
- 換気扇
ガス業界の老舗といえばPaloma(パロマ)です。
特に給湯器が有名で、「冷水サンドイッチ」と呼ばれる、あのお湯が出始めに熱くなったり冷たくなったりする、あの最悪な状態を最小限に抑えることのできる、「Q機能」というものが備わっています。
その他にも「配管クリーン機能」や「Felimo」などかゆいところに手が届く機能が充実しており、またデザインも豊富で設置場所の雰囲気に合わせやすいものとなっています。
ちなみにアメリカでめちゃくちゃ人気です。
- 冷水サンドイッチを二度と味わいたくない
- 給湯器の交換で生活の変化を感じたい
- こだわりはないが、手堅い製品を導入しておきたい
5.FUJIOH
- 換気扇
最後はFUJIOHです。
あまり聞き慣れない名前でしょうか。
富士工業といえばピンとくる方もいらっしゃるかも知れません。
しかしながら、レンジフードの裏を見てみると、だいたいのご家庭にこのメーカーの製品が取り付けられている事がわかるはずです。
レンジフードと言えばここ、と言っていいほどの、プロにとっては有名な会社です。
とにかく掃除やお手入れが楽なので、ご高齢の方などには特におすすめです。
- レンジフードの掃除が嫌い
- お年寄りなど、高所作業に不安がある
- 洗剤で手荒れがひどい
いかがでしたでしょうか。
途中で少し触れましたが、オール電化という言葉が浸透した今でも、HIや電気給湯機が全てにおいて最も優れるというわけではありません。
例えばIHでは上昇気流が起きないので換気扇でうまく排気ができない事があります。
電気給湯機は設置場所を選びますし、また途中でお湯が切れてしまうこともあります。
大事なのはどこに不満を感じてリフォームを行うのか、生活をどう良くするためにリフォームを行うのか、です。
リフォーム後に暮らしにくくなってしまったら元も子もないですもんね。
今回はメーカーについてお話しましたが、やはり正しい知識をつけてリフォームに望む事が最良です。