【保存版】既存住宅の瑕疵保険とは?中古住宅を買うならチェック

既存住宅とは、ほとんど中古住宅のことを言います。

その中古住宅に保険をかける?

しかも瑕疵(かし)保険とか言う意味わからないものを?

この記事をご覧の皆様は、おそらく中古住宅を購入しようとお考えなのだと思います。

情報収集を行う中で、この既存住宅の瑕疵保険という言葉を目にされ、なにこれ? といった気持ちでいらっしゃることでしょう。

実はこの既存住宅の瑕疵保険、めちゃくちゃコスパよく安心を得られる保険です。

中古住宅を購入されるのであれば、絶対にご活用いただきたいです。

その理由をこれから解説して行こうと思います。

中古住宅の購入にマスト!既存住宅の瑕疵保険とは?

まずはじめに申し上げますと、この保険をかけるのは皆様ではありません。

住宅を販売する不動産屋さんや仲介業者さんがかける保険です。

ですので保険をかけるためのお金を皆様が支払うことなく、住宅には保険がかかるというもの凄い制度です。

もともと誰かが住んでいた家を買うわけですから、誰も気が付かないうちにどこかに不具合が出ている可能性はゼロではありません。

そのリスクに保険で備えることができるということで、逆に保険をかけない理由がありません。

それでは実際に、家のどこの何を保証するのでしょうか。

大きく次の3つになります。

既存住宅の瑕疵保険の保証対象
構造耐力上主要な部分基礎や柱、梁など、家がしっかり立っているために必要な部分
雨水の侵入を防止する部分屋根や壁など、雨風を凌ぐために必要な部分
一部設備
※特約扱いの場合あり
給排水管、給排水設備、電気設備

保証期間は引き渡し(家の鍵を貰った日)から5年間が基本です。

5年の間に雨もれがしたり家が傾いたりした場合、家を売った側の不動産屋さんなどに、無償で修理をしてもらうためのお金が保険から出ます。

この保険がない場合、揉めに揉めるか、最悪泣き寝入りとなる可能性すらあります。

もう一度申し上げます。

かけない理由がありません。

既存住宅の瑕疵保険のメリットは?

この保険をかけること自体がメリットなのですが、

他に大きなメリットを2つご紹介いたします。

メリット1.検査がある

保険会社も保険金を支払いたくないので、保険をかける際に検査に来ます。

それも登録された建築士が見に来ます。

そうして家に問題がないかどうかをしっかりと調査いたしますので、

皆様がお住まいになる前に、家に問題がないかどうかの事前チェックが行なえます。

注意点を申し上げますと、床下や屋根裏も検査するので、そこへ入って行くための道がない場合、保険にかかれないか、どこかを壊して無理やり検査を行うこととなります。

メリット2.不動産屋さんが倒産しても保証は続く

保険期間中に雨漏りがあったとします。

不動産屋さんに連絡すると倒産していました。

ご安心ください。その場合は皆様に直接保険金が支払われます

現在、既存住宅の瑕疵保険を取り扱う保険法人はこの5社です。

このいずれかの会社から発行された付保証明書(保険証券のようなもの)をご参考にコンタクトをお取りいただくか、それもどこかへいってしまった場合は、どうせ5社しかありませんので個別にお問い合わせをいただければ確認は取れるかと思います。

補償金額は、契約内容にもよりますが最大1,000万円です。

既存住宅の瑕疵保険はどうやってかけるの?

ここまでご覧になられれば、既存住宅の瑕疵保険にどれだけのメリットがあるのか、おわかりいただけたかと思います。

ではどのようにして保険をかけるのかを解説いたします。

まず不動産屋さんや仲介業者さんなど家の販売に携わる会社に、先程の保険法人の登録があるかを聞きましょう。

登録があれば、既存住宅の瑕疵保険をかけてほしい旨をお伝えいただき、登録がなければまずは登録から行ってもらいましょう。

あとは不動産屋さんと保険法人との間のやり取りになりますので、皆様の方で特に行っていただくことはありません。

また、住宅の購入とともにリフォームを行う場合は、リフォーム瑕疵保険もあります。笑

不動産屋さんや仲介業者さんは基本的に、自分たちが建てたわけでもない建物の保証などしたくありません。

ですので、中古住宅を販売した後に何かのトラブルがあった場合、

あ~、もとから壊れてたんでしょうね~ 安い修理業者紹介しましょうか?

となります。

当たり前のことです。

すべてのリスクを見通すことはできませんし、その中古住宅に何が起こっているのかをすべて把握することもできません。

しかしお客様である皆様との揉め事もできれば避けたいので、これは双方にとってメリットのある保険と言えるでしょう。

ですので、是非中古住宅をご検討の際は、販売を行う会社に既存住宅の瑕疵保険について聞いてほしいと思います。

そしてもし知らないと言われてしまったら、できればこの記事をご参考に、制度について知ってもらうようにしていただけると嬉しいです。