本当でしょうか?
結論から言うと、本当です。
1年中いつでも、タイミングのいいときに外壁の塗り直しをしたい!
という方も多いと思います。
しかし、時期や季節、月によっては無駄に工期がかかったり、負わなくてもいいリスクを負わなければならなかったりします。
外壁塗装は決して安くないです。
ですから、費用を捻出できるタイミングが中々…というのもよくわかります。
この記事では、これまで国の事業に携わりながらセミナーや勉強会を行ってきた知見を元に、
という視点で外壁塗装について解説していきます。
目次
外壁塗装は何月がふさわしくない? 月別の解説
そもそもなぜ外壁塗装にふさわしい・ふさわしくないが月や季節に左右されるかというと、
となります。
ということです。
これは専門知識というよりは、どちらかというと常識的な話になります。
塗料が乾きやすい季節のほうが作業がはかどりますし、逆に雨の多い時期は避けたほうが無難、というわけです。
なんとなくイメージいただけたかと思いますので、四半期ごとの特徴を見ていきます。
4~6月(春時期)
春先~梅雨までの間は外壁塗装に適した季節です。
天候に左右されにくく、塗料が乾きやすい温度の日が多いからです。
一般的に、外壁塗装の塗料は外気温で乾きやすさや仕上がりのよさが変わります。
ですから、気温が下がりすぎず上がりすぎない春は外壁塗装にはもってこいです。
ただし、工事中は窓が開けられません。
7~9月(夏時期)
梅雨~初秋までの間は、1年のうちで最も外壁塗装に向かない時期です。
まさにふさわしくないです。
なぜなら、梅雨時期は湿度が高すぎて塗料が乾きません。
乾かなければ何が起こるかというと、塗りにむらが出てしまい、仕上がりが美しくなりにくくなります。
またこの時期は台風の時期です。
外壁塗装にあたっては家に足場を組みます。
万が一、台風で足場が飛んでしまうようなことがあると大変です。
10~12月(秋時期)
秋も春と同じく、外壁塗装に適した季節です。
空気も乾いているので塗料が乾燥しやすく、また天候の変化もそれほど激しくありません。
秋雨前線や季節外れの台風にさえ気をつければ、春と並んで1年のうちで最も外壁塗装にふさわしい時期と言えるでしょう。
ただし、工事中は窓が開けられません。
1~3月(冬時期)
冬場も外壁塗装にはふさわしくない時期となります。
気温が5℃を下回ると塗料の乾きが悪く、仕上がりに影響が出るためです。
また雪にも気をつけなければいけません。
雨よりいいんじゃない?
と思われるかもしれませんが、雪の日は雨の日と同じく湿度が上がります。
また雨や雪が塗料に混じると、その分塗料が薄まってしまい仕上がりに影響が出る場合があります。
8月の外壁塗装に注意! 台風や強風が影響するリスクを解説
ここまで季節ごとの外壁塗装にふさわしい・ふさわしくない理由を見てきました。
1年のうちで最もふさわしくないのはやはり8月と言えるでしょう。
なぜなら…
外壁塗装にふさわしくない条件をすべて満たすからです。
特に台風が厄介で、これまでにも書いた通り、外壁塗装には足場を組みます。
職人さんは足場に登って作業を行うわけですが、台風の中で作業するのはほぼ不可能です。
そのため工期のズレが起こるケースが多いです。
また、足場そのものが飛んでしまわないように対策を取らなければいけません。
施主・業者ともに工期や手間、我慢の増える時期が夏場と言えます。
外壁塗装にふさわしくない月にもメリットが…
ここまで見てみると、以下のようになります。
じゃあ外壁塗装にふさわしくない月を避ければいいのね!
半分正解です。
勘のいい方であればピンときているかもしれません。
やはり外壁塗装にふさわしくない季節は費用が安いです。
外壁塗装業者も営業利益を得ている会社ですから、できれば1年中仕事がほしいと言うわけです。
そのため、費用が安く済むということが、外壁塗装にふさわしくない月ならではのメリットとなります。
業者も流石にプロですから、外壁塗装にふさわしくない季節があることなど百も承知です。
その上で、そんな中でも普通に作業を進められるようなノウハウを持っています。
ですから、我々が考えることは次の2つです。
- 外壁塗装を確実に終わらせたい
リスクの少ない、外壁塗装にふさわしい月を選ぶ - 多少リスクを取ってでも、外壁塗装を安く済ませたい
費用の比較的安い、外壁塗装にふさわしくない月を選ぶ
どちらを選ぶかはその人の価値観ですから、こんな選択肢があるということをまずはご認識ください。
最後に
外壁塗装を行う際は、相見積もりを必ず取ってください。
これは悪徳業者がという話ではありません。
普通の企業でも、競合他社よりも価格が負けている場合、多少無理をしてでも値引きをして案件を受注しようとします。
これは資本主義社会の自然な営みですので、我々消費者はこの営みに遠慮なく便乗しましょう。
幸い、今ではオンラインで手軽に相見積もりが取れるサービスも存在します。
こうしたサービスを活用して、コストパフォーマンスよく外壁塗装を行っていきましょう。