蓄電池とは?|導入・設置をお勧めしたい5つの理由

蓄電池という言葉にどのようなイメージをお持ちでしょうか。

台風や地震、近年では豪雨による水害で停電が起こった際に、非常用電源として役立つ住宅設備です。

こうした一般的な認識はさておき、おそらくほとんどの方が、

自分には関係ないかな

高価なんでしょ? 手が届かないかも

よくわからんけど難しそう

とお考えかと思います。

私から言わせると、これからの住まいには蓄電池が必須です。

極論、太陽光を設置する費用があれば蓄電池をご導入いただきたいです。

それほどのメリットがあります。

ここでは私がなぜこれほどまでに蓄電池を推すのか、以下に述べていきます。

1.災害対策に効果抜群

地震や台風といった災害への対策がイメージしやすいかと思います。

蓄電池を導入する最大の理由がこれです。

シンプルに、停電したときに電力を確保できる。

これに尽きます。

夜間の暗闇を懐中電灯やロウソクの明かりで過ごすことになる。

夏場であれば、冷蔵・冷凍庫が止まり中身が腐ってしまう。

またエアコンが止まってしまうとどうでしょう。

若者であれば大した問題ではないかもしれませんが、猛暑や酷寒の中で、赤ちゃんやお年寄りのいるご家庭では楽観できない問題です。

蓄電池とはその名のとおり電池ですから、電源の復旧までの間、致命的な生活へのダメージを軽減することが可能です。

では蓄電池の残量がなくなってしまったらどうすればいいでしょう。

これについては後述いたします。

2.省エネに効果てきめん

何も蓄電池とは災害時のみに利用するものではありません。

使い方のひとつのアイデアをご紹介いたします。

契約状況にもよりますが、通常電気代は昼高く、夜安い設定となります。

夜間割引の時間帯は23時~翌7時となっているケースが一般的です。

お察しのいい方はお気づきのことと思いますが、夜間電力を蓄電池に充電し、昼間に蓄電池の電力を生活に充てれば、それだけで電気代の節約になります。

3.意外に多い、「普通」の停電

企業では普通、UPS(無停電装置)の導入により、停電時のパソコンやサーバー等を安全にシャットダウンさせるための電源供給の担保を行っています。

そもそも停電するような災害時は企業も休業となるケースが多いかと思います。

しかし多くの企業で必ずと言っていいほど停電対策は厳重に行われています。

理由は簡単で、災害以外の原因で停電が起こることが普通にあるからです。

停電の原因として最も多いものは「人為ミス」です。

単に工事中に大小の事故が起こったですとか、配線を間違えたですとか、社会活動の中で普通に起こる停電です。

そのためいつ発生し、いつ復旧するのかが不透明で、予測することも不可能に近いでしょう。

次いで「原因不明」ですが、これも原因が特定できなかっただけで、おそらく上の人為ミスや、動物が悪さをしたなど日常で起こりうるものがほとんどです。

こうした「普通」の停電への備えとして蓄電池が効果的なのは言うまでもありません。

4.費用についての考え方

気になる費用ですが、結論から申し上げると安くはありません。

しかし冒頭でお伝えしたとおり、太陽光を設置する費用があれば、蓄電池に回したほうがいいのではないかと私は強く考えています。

なぜなら、蓄電池と太陽光はセットで語られることが多くありますが、その導入にあたっての考え方が異なるからです。

太陽光売電による収入の期待|電気代の削減

蓄電池災害対策|電気代の削減

上をご覧になればおわかりいただけるかと思います。

蓄電池は災害対策へのお金のかけ方の一つです。

〇○年で導入費用をペイできるといった考え方ではなく、明日訪れるかもしれない災害への備えとしての側面が大きいものとなります。

ですから、太陽光と蓄電池とで迷われている場合は、まず蓄電池の導入をお勧めいたします。

5.太陽光とセットで効果倍増

とはいえ、ご予算が許す限り太陽光と蓄電池とはセットでのご導入が最善です。

理由はシンプルで、

太陽光で発電→蓄電池に充電

この流れが完成するからです。

停電中に蓄電池の残量がなくなってしまったら

の解がこれになります。

太陽光と蓄電池の容量によって差が出ますが、この組み合わせによって一般家庭でも停電後3日間~の電力を補ってしまえるケースもあります。

オール電化であればなおさらで、ご家庭の設備すべてを電力で賄うことはリスクと捉えられがちですが、太陽光と蓄電池の組み合わせがあればメリットしかありません。

おわりに

以上が、私が蓄電池のご導入を強くお勧めする理由です。

住宅設備としてはまだまだ目立たない存在で、何かと後回しにされがちですが、これを機に一度改めてご検討をいただけますと幸いです。

災害が起こってからでは遅いので。