太陽光発電に蓄電池は必須? あとからつけるのはアリ? 徹底解説

この記事はすでにご自宅に太陽光発電を導入されている方向けです。

ご存知の通り、太陽光で発電した電力の売電価格は年々下がっています。

私がZEHやBELSの普及に動いていた頃なので、今から5~6年ほど前となりますが、その頃でさえ改正FIT法で売電は終わると言われていました。

そもそもFITという概念が生まれたのはドイツと記憶していますが、今現在のドイツの余剰電力買取価格はと言いますと、2020年時点で1kWあたり5.5円です。

音を上げてしまったのでしょうか? 日本も同じ道をたどるのでしょうか?

答えは半分正解、半分間違いです。

日本もおそらくドイツと同じ道をたどるでしょう。

しかしそれは、決してFITに対して国や電力会社が音を上げてしまったからではありません。

単純な話で、売電価格が下がる代わりに、太陽光発電の導入コストは劇的に下がり、太陽光パネルの性能は劇的に上がっています。

これによって、

10年で太陽光発電の導入費用がペイできます!

といった売り文句も、現在も相変わらずあちこちで叫ばれているのです。

そして何より、蓄電池の存在があります。

蓄電池も太陽光発電と同じく、導入コストは下がり、性能が上がっています。

10年前であればとても手が出せない高級品でしたが、現在では普通に家庭用蓄電池は検討のテーブルに乗ります。

現在では補助金も出るので、よりコストを抑えた蓄電池の導入も可能です。

ですから、すでに太陽光発電をご導入済みの方は卒FITを行うには最適なタイミングに来ています。

この記事では、卒FITに向けた太陽光発電と蓄電池の関わりについての解説、また蓄電池の導入サービスであるタイナビ蓄電池について紹介します。

太陽光発電+蓄電池で卒FIT 3つのメリット

はじめに、太陽光発電単体への国の補助制度は終了しています。

これは国から見ると、太陽光発電はすでに十分に行き渡っていて、かつ価格も無理のない範囲に収まっていると判断されているからです。

無理をして普及させなければならないステージはすでに通過しており、今は住宅にあって当たり前の設備になっているということです。

そして、今そのポジションにいるのが蓄電池です。

もちろん、太陽光発電+蓄電池の組み合わせを多くの家庭に行き渡らせたいという思いの中で、補助事業等も進められています。

FITに頼らない太陽光発電の活用、すなわち卒FITを目指すのであれば、蓄電池の利用は必須です。

まずは太陽光発電+蓄電池のメリットについて見ていきます。

1.省エネ効果で卒FIT

太陽光で発電した電気は、自家消費に回る分+余剰電力(余った電気)になります。

昼間は電気代が無料、逆に電力会社に電気を売っているという状態です。

そして日が沈むとよそのご家庭と同じように、電力会社から電気を買います。

これまでのFIT生活ですね。

これまでのFIT生活
  • 日中
    太陽光で発電+余剰電力の売却
  • 夕方~明け方
    電力会社から買った電気を利用

これが蓄電池を使った卒FIT生活だとどうなるのかというと、

蓄電池を使った卒FIT生活
  • 日中
    太陽光で発電+余剰電力の売却+蓄電池への充電
  • 夕方~夜
    蓄電池の電力を使用
  • 深夜~明け方
    夜間電力を使用

といったスケジュールになります。

これであれば、電力会社からは最も安い場合が多い夜間電力しか買いません。

電気代の高騰が問題となっていますが、太陽光発電+蓄電池の組み合わせで、高額な電気代の支払いをある程度回避することができます。

夜間電力しか買わないというのは、卒FITのセオリーで、基本的なスタンスになります。

2.災害対策で卒FIT

私が最も推すメリットです。

私は5年前から、高くとも蓄電池は導入すべきとセミナーや勉強会で発信してきました。

理由は停電時に電力の自給自足ができるからです。

卒FITというテーマの中ではありますが、太陽光発電+蓄電池は災害対策がメインで、売電はオマケと随分昔から考えています。

7kWhの蓄電池がフル充電であれば、4人家族で一晩しのげます。

エアコン・冷蔵庫はつけっぱなし+携帯に充電する分の電力がまかなえます。

そして朝が来て日が昇れば普段どおりの生活に戻れます。

その間に余剰電力を蓄電池に充電し、夜に備えます。

特に小さなお子さんやご老人と同居されていれば、これがどれだけありがたいことか分かると思います。

そして理屈の上では、太陽光発電や蓄電池の保証が終了する10年程度の間は、停電が続いても問題ありません。

太陽光発電=昼間の省エネと売電でお小遣い稼ぎ という考えを捨てることが卒FITへの第一歩です。

太陽光発電+蓄電池で災害に備えているという考えを持ちましょう。

3.補助金を活用して卒FIT

今は卒FITに最適なタイミングです。

理由は蓄電池に補助金が出るからです。

他の記事で詳しく書いていますが、国の補助金+都道府県の補助金+市区町村の補助金、すべてに蓄電池が含まれているケースが非常に多いです。

そのため、驚くほど安価に高性能な蓄電池の導入ができます。

このチャンスを逃さない手はないので、積極的に活用して卒FITを進めていきましょう。

今回は蓄電池の導入についてのサービスの紹介もしていきます。

一つ注意していただきたいのは、蓄電池を導入するにあたって業者を選ぶことになりますが、「補助金はよくわからないので自分で調べて下さい」という業者は避けて下さい。

制度に最も詳しくなければならないプロですから、優良な業者を見分ける基準にするといいでしょう。

卒FITならタイナビ蓄電池 サービスについて解説

最後に、具体的に蓄電池の検討、導入を考えるにあたってのサービスを紹介します。

蓄電池の一括見積もりが取れる老舗サイトです。

太陽光発電の一括見積もりサイトのタイナビの蓄電池版です。

卒FITにこのサービスを紹介するポイントはこの3つです。

1.短時間で見積もり可能

Webの専用フォームに必要情報を入力するだけで、複数社から見積もり可能です。

手間を掛けずに相場感や実際の費用が知りたい場合は最適です。

2.全国対応

近場で優良な業者が見つかるのであれば、それに越したことはありませんよね。

タイナビ蓄電池では全国ネットの情報網があり、都市部・地方に関わらず業者の紹介が可能です。

3.登録は厳選された優良事業者のみ

タイナビ蓄電池の登録業者は、基本的に経験豊富な優良業者がメインです。

蓄電池は安くない買い物です。

工事後のトラブルや価格のミスマッチが起こらないように我々も気をつけるべきですし、タイナビ蓄電池もしっかりと精査しています。

いかがでしたでしょうか。

ここまで、卒FITの必要性と、卒FITを行うために蓄電池の導入が必須ということ、さらに蓄電池を導入するためのサービスの紹介をしてきました。

今は蓄電池の補助金がありますが、太陽光発電と同じく、いずれは打ち切りとなります。

特にここ数年の蓄電池の価格の下落は目を見張るほどで、技術力の伸びの凄さを感じるとともに、思ったよりも早く補助金が打ち切りになってしまうかもしれないという焦りもあります。

とはいえ、まずはどの程度の金額で卒FITが叶えられるかを知ることがとても重要ですので、まずは費用の見積もりを出してみて、予算と相談をし、補助金が出ている内にさっさと蓄電池の導入を済ませてしまいましょう。