住み方?メンテナンス?リフォーム?マイホームとの付き合い方

これから住宅をお考えの方、すでにマイホームに住まわれている方、「家どうしよっかな〜」とお考えの方向けに、忘れがちですが重要な、家のメンテナンスについて触れてみたいと思います。

普通、どんな家に住もっかなと考えている時が一番楽しく、いろいろなことを考えるかと思います。

そしていざ入居し、月日が立ち、……。

10年目!

外壁塗装を塗り替えましょう!! 150万!!

トイレ新しくしましょう! 80万!!

キッチン入れ替えましょう! 100万!!

ちょっとまってーーー!!

どうやら住み始めた後のことも考えておいたほうがよさそうです。

仮に家の修理を行うとして、難易度は以下のようになります。

下に行くほど難易度は高いです。

▽かんたん▽

  1. 壁紙
  2. ドアや窓
  3. 水回り(風呂・トイレ・キッチン)
  4. 屋根や外壁
  5. 躯体(柱・梁など)
  6. 基礎

△むずかしい△

「放置していてもそんなに傷まないでしょ」とお考えの方が多いですが、いずれメンテナンスの時期が来ます。そしてメンテナンスには費用がかかります。

「〇〇年目の車検で車買い替えます」と同じで、どうせメンテナンス費用かかるならリフォームでよくない? となればなおさらです。

水回りと言った設備は大抵メーカーが耐用年数や保守期限を設けていますが、家そのものはどうなのでしょうか。

実は国がある程度指針を定めていたりします。

長期優良住宅という考え方

家って何年もつのでしょうか。

少なくとも自分が死ぬまでは行けるっしょとお考えかと思います。

確かにそのとおりで、RC(コンクリート)造の家やマンションなんかは、完全放置でも70年は元の形を維持できます。

ただ人が快適に住めるかどうかというと……。

「軍艦島」で検索してみてください。日本最古のRC建造物を見ることができます。

令和の時代です。長持ちし、かつ快適でなければなりません。

長期優良住宅という言葉があります。

決して最近出てきたばかりの言葉ではなく、結構前から国が長く快適に住める家の基準としています。

 従来の「つくっては壊す」スクラップ&ビルド型の社会から、「いいものを作って、きちんと手入れをして長く大切に使う」ストック活用型の社会への転換を目的として、長期にわたり住み続けられるための措置が講じられた優良な住宅(=長期優良住宅)を普及させるため、「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」が平成20年12月5日に成立し、平成21年6月4日に施行されました。

引用元:国土交通省 https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk4_000006.html

具体的にはこのような条件を満たす家です。

長期優良住宅の概要
  • 長持ちする構造・設備がある
  • 住み心地が考えられている
  • 基準以上の広さがある
  • 古くなった部品が取り替えしやすい

信じられないかもしれませんが、欧米では古い家ほど価格が高いです。

築50年ぐらいだとヤングハウスと呼ばれている程です。

しかしよくよく考えてみてください。

歴史を重ねた建物に価値を見つけるのはそんなにおかしいことでしょうか。

古いけれどよく手入れが行き届いている家というのは、なんとなくほっとするものです。

当然、建てっぱなしでいいというわけではなく、きちんとメンテナンスをしていくことが大事です。

メンテナンスは10年に一度?

よく言われているのは、「一戸建ての外壁塗装は10年ぐらいで塗り替えなきゃね」といった所でしょうか。

大手ハウスメーカーでは10年目で外壁リフォームを行わなければ保証の対象から外れるといったことまで言っている所もあります。

これは基準を設けなければ定量的に回していけないからで、本来であれば住んでいる人自身が「古くなってきたから、そろそろ修繕するか〜」と、自宅の外壁を眺めながら思案するのが健全な姿かと思います。

そうは言っても、よくわからんし、めんどくさいし……。

となるのが人情で、そもそもやらなければならないかどうかもわからない、といった方がほとんどではないでしょうか。

その結果、いきなり訪問してきた悪徳業者の口車に乗せられ、法外な金額で手抜き工事の契約を交わしてしまう……。

そうなってしまわないように、無料で相談に乗ってくれるサービスなども多くありますので、このあたりを活用していくのも手です。